梨恵は夫と離婚してから女手一つで息子・アキラを育ててきた。金銭面など決して暮らしは楽なものではなかったが母子は寄り添い支えあいながら生きてきた。梨恵の苦労をずっと見てきたアキラはそのせいか反抗期もなく優しく梨恵想いの自慢の息子に育った。そんなある日、アキラは念願の彼女ができたことを嬉しそうに梨恵に報告する。「良かったね」梨恵はそう声をかけるが言葉とは裏腹に胸の奥にくすぶる感情を抱いてしまう…。それは嫉妬。そして梨恵はあろうことかアキラに…。