母子家庭の笹山家。父親を亡くしてから未だに癒えぬ心の傷は、母親はもちろんのこと、一人息子にも影響を与えていた。不登校気味になり、たった一人の肉親である母親にどっぷり甘えるようになったのだ。母の方も一人息子を大事に扱い、母子二人で父親を亡くした辛さを乗り切ろうと支え合うのだった。